今回は
”子供はいつ自立するのか?”
というお話をしたい思います。
#自立させるのは難しい
#いつ自立するものなのか
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息子の子供のころ
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我が家には23歳の大学4年生の息子が
一人だけ居ます。
その一人息子は
中学生になると愛知県の全寮制の学校へ行き
それから6年間時々帰ってくる事はあっても
一緒に生活することはなく
大学に行った4年半の間も一緒に生活を
することはありませんでした。
つまり
息子と一緒に生活したのは12年間で
息子と一緒に生活をしなくなってから
11年の年月が経ちます。
中学生になった頃
他の方によく言われたのは
「中学校でよく外に出しましたね」
とよく言われていました。
しかし私達夫婦共に
”外に出した”覚えはなく
”自ら出て行った”というのが
正しい表現だと思っています。
息子が自ら家を出て行く決断をしたのは
小学校6年生の2月でした。
その時の親の気持ちとしては
「全寮制の男子校に行って
うちの子は果たして大丈夫なのか?」
という不安は普通の親と同様にありました。
しかしそんな不安を打ち消すものが
一つだけありました。
それは
「あの子が決断したことだから」
というたった一つの事実だけでした。
向こうの学校に行って
息子に何かがあれば親だから助けます。
どんな状況になって帰って来たとしても
子供自身が決めたチャレンジを
行く前に潰すようなことはしてはいけない。
と夫婦の中で固く決めていました。
#むしろ行ってこいと思ってました
息子の挑戦を喜んで送り出しましたが
たった一人の息子中心に動いていた家庭は
ぽっかりと大きな穴が空いたのも事実です。
それはとても寂しいことでしたが
子供自身が望んだことでもあるし
子供は私達のペットではないので
寂しさは仕方ないと言い聞かせていました。
#この時点である程度自立していた
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中学校・高校の生活
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全寮制の生活に厳しい学校なので
中学校入学の4月に入ってから
5月のゴールデンウィークに一旦休みで
家に帰って来ることになりますが
中にはそのまま学校に帰りたくないと
学校を辞める子も居ます。
#辞めることも一つの決断
中学1年生で入学すると一つ上の先輩が
生活の指導をマンツーマンで教えてくれ
その中で、自分の管理は自分で行うことを
先輩やメンターの先生に指導されます。
洗濯も自分で行わなければなりません。
スマホも学校に入った時点で没収され
授業や部活の時間も管理されて
風呂の時間もしっかりと管理されます。
#少年院のような環境
朝一番は定時に点呼から始まり
朝食→学校→部活→帰寮
という規則正しい生活を教えられます。
学校の外に出ることは許されないため
夜の勉強時間は自分でやる自学習で
生徒達は、みんなが集まる場所で
それぞれが自分で学習をしていました。
#そこでお互いに教え合うことも
このように
学校の中で社会のような仕組みがあり
生活まで共にする仕組みが出来ています。
この学校に入った時に先生から言われたのは
「子育ては学校側に任せてください。
ただ家に帰った時は甘やかしてください」
と言われました。
その言葉を鵜呑みにし
たまに帰って来た息子には
学校のことや部活のことなどを聞くだけで
特に何も言うことはありませんでした。
たまの休みに家に帰ると
毎日毎日ゲーム三昧でした。
朝から晩まで、オンラインゲームに明け暮れ
ここぞという休みを謳歌していました。
正直、こちらに帰って来た休みの間に
勉強する姿を見ることはありませんでした。
そんなグータラな息子でしたが
高校生の時には
・科学甲子園優勝
・キャリア甲子園優勝
・化学グランプリ金賞
とキラキラした結果を残し
その結果を引っ提げて
大学に推薦で入れていただきました。
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大学に入ってからの方向転換
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大学に推薦という形で入学させてもらい
大学生となってから理系分野を学ぶ中で
自分が本当にこれをやりたいのか?
という自問自答をして
自分の進みたい道はこっちでは無い。
と判断し、文系の職種に方向転換を行い
就職活動を行いました。
#親の勝手な憶測ですが
そこで、”大きな困難”を味わいます。
就職試験にエントリーしても
ことごとく”落ちまくる”
という経験をしたようで
大学に通っていない親の考えでは
大学もそれなりの名前だったので
行けるんじゃないかと思ってましたが
現実はそんなに甘いものではなく
就職浪人も視野に入れて欲しい。
と言われていました。
#それが現実
しかし
とある企業になんとか内定をいただき
就職浪人は回避することが出来ました。
奇しくもその会社は
高校生の時に出場した
キャリア甲子園でご縁があった会社でした。
結局のところ
”運”が良かったんだと思います。
しかしその”運”を掴む過程では
出場しても成績には反映されることのない
キャリア甲子園に出場した時には
いつか来る就職の時に役立つなんて
誰も想像もしていませんでした。
後から振り返れば、出場する時には
完全に男子校の悪ノリで出場しただけ
というものが、結果的に評価されて
就職先までたどり着くことになった。
というストーリーになっていました。
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息子自身が考えること
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理系はほぼ8割が大学院に行く中
その王道からは外れて
就職というものを考えた時に
息子は息子自身の中で
いろんな葛藤があったと思います。
#相談されたことはありません😭
このまま研究者としての道を進むのが
多くの先輩や同級生が進んでいる中
その王道から外れる決断をすることは
なかなか出来ることではありません。
#大学2年生ぐらいから考えてたらしい
それには”決断する力”が必要で
それに加え”大きな勇気”が必要です。
周りの人がどうかではなく
・自分は何をやりたいのか?
・どう生きたいのか?
それ自体の答えは
それぞれ個人個人の中にあります。
それを自分で考えて決断して行動する
それが息子自身の人生だから。
うちの息子はその3つを
早めに出来るようになっていた。
ということです。
それは親として”そうなって欲しい”
と小さな頃からそのように育てたから。
#育て方で子供は変わる
大事なのは
子供自身をそのように育てられるか?
我々夫婦と息子は中学生ぐらいから
対等な関係なので、全く親の言うことは
聞かないことが多いです。
でもそれでいいと思っています。
#親の言うことなんて聞かなくていい
#それより自分の意見を持て
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まとめ
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私が子供を育てる過程で
小さな子供の頃から考えたことは
”自立させる”ということです。
分かりやすく言うと
動物が子供に狩りを教えるのと同じで
子供には自分で狩りが出来るように
なって欲しいと思っていました。
人間で言う狩りとはお金を稼ぐこと
そのために
・価値を生み出すこと
・人の役に立つこと
・人に喜んでもらうこと
と言うことが必要だと思います。
そのために息子には
本人がやりたいという事は
大概の経験をさせました。
そんな経験を通じて
・考える・決断する・行動する
ことを小学6年生で出来るように
なっていただけということです。
#いつも言っているキーワード
子供がいつ自立するのか?
と言う問いに対しては
子供が自分で考え決断し行動出来る
ようになったタイミングです。
いろんな親からよく聞く言葉で
「うちの子は、そんなに出来が良くないので」
という言葉を聞きます。
#子供自身の力を信じてあげて
#あなたの子供はあなたが守る
それに対しての私の心の声は
「あなたがいいならそれでいい。
私の子供じゃないから。
親は子供が死ぬまで応援してくれる
唯一の人間です。
その親が諦めるんなら
あなたの子供を応援してくれる人は
この世に存在しない」
と思っています。
そしてその子には
「君が悪いんじゃない、君の親が悪いんだ」
と言ってあげます。
#君は絶対やれる
#とにかく自分の価値を見つけろ
いつまでも親の言うことを聞く子なんて
親にとって都合のいい子供にはなっていても
社会という戦場では使い物になりません。
子供を育てる上において
親にとって都合のいい子がいいですか?
社会に出て戦える子がいいですか?
社会に出て戦える子がいいなら
考える力という筋肉を付けさせてください。
そのために必要なことは
親が自ら考えられる親になることです。
子供は親の姿を見て育ちます。
#親は子の鏡
うちの息子は親の姿を見て学んでいます。
うちの息子は、親の姿を見て自営業はやらない!
なぜなら、リスクが高過ぎるから!
と言われています。
#自営業は大変です
#でもそこが面白い
息子から客観的に学んでいる
子育ての現場からは以上でーす!