初めまして、コッシーこと越宗紳二郎と申します。
今回よりORGのブログを担当させていただく一人となりました、以後よろしくお願いいたします。
早速ですが、先々週の10月12日、13日に奥多摩山域で開催された第33回日本山岳耐久レース「長谷川恒男CUP」に初参加してきましたのでそのお話に少しお付き合いください。
通称ハセツネと呼ばれるこのレース、ご存知の方も多いと思いますがより詳しく知りたい方は公式HP https://www.hasetsune.jp/ をご覧くださいませ。
なぜハセツネ?
今回ハセツネに参加しようと思った理由として
・日本を代表する歴史のある大会だけど私も参加可能
・距離・累積標高に対して制限時間が24時間と緩め
・コース誘導はあるが基本的に自己完結・自己責任
・山岳耐久レースという大会名の文字列の魅力
・諸先輩からのおススメ
等いろいろありますが、55歳を迎えるタイミングで新しい何かに挑戦したいという気持ちとハセツネのコンセプトと開催時期がちょうど重なったのだと今になって思います。
クリック合戦!
友人であるS氏からハセツネについて教えてもらったのは数年前、それ以前からハセツネという大会自体は知っていたもののその内容、魅力などを聞き興味を持ったのはその時からになります。走ることも山も好きな私ですがいかんせん速さとは無縁、マラソンもトレイルランもそこそこ長くやっていますが関門ランナーを脱出することが出来ず、いや、むしろ時間いっぱい楽しむコスパ最高ランナーを目指している感が強い今日この頃です。そんな私がよし出ようか!と思って簡単に出られるハセツネではありません。30年以上の歴史があり日本全国、海外からも参加者が集まる人気の大会ですのでまずは第一関門の先着順エントリーのクリック合戦を制しなければその舞台にすら立てません。今年のエントリー開始は6月1日(日)21時でした。アドバイスを頂き事前準備をし、エントリー開始数分前からPC画面と対峙、緊張感漂う数分後、無事エントリーできました!本当にエントリーできたのかどうか分からず何度もエントリーサイトに再ログインして確認しましたw。いつもならお酒を飲んでダラダラとテレビでも見ている時間帯、あの緊張感がもう4か月も前の事かと思うと懐かしささえ覚えますw。
ハセツネ準備
参加が決まってから大会まではおよそ4カ月、少しずつですが自分なりに準備をしてみました。
ハセツネはほぼコースが変わらないので例年の距離71.5㎞、累積標高4582mを基準としていろいろ妄想してみます。制限時間一杯楽しむならこんな感じか?どうせ出るならDNF覚悟で最初から全力で行ってみる? いやいや、70キロの長旅、周りを気にせずマイペースで!などなど昨年の地図を見ながら妄想は膨らみます。 「さあどうする?」 映画「スピード」のデニスホッパー扮する爆弾魔ペインの声が脳内リフレイン。
諸先輩より「ハセツネは全歩きでも完走できるよ」「焼肉やっとるおっさんも居る」などと聞いており、毎度関門ランナーな私にとっては時間内完走出来れば良いかなくらいの気持ちでありましたがそれでは挑戦って感じも薄れるので
「日の出山で日の出をバックにおにぎりアクション!、それが出来ればおそらく20時間切り」を目標としました。いや完走出来なくてもおにぎりアクションさえ出来れば良いのです、ハセツネおにぎりアクションさえ出来れば!
距離に関してあまり不安は無かったので課題は登りと装備です。ある程度背負って累積標高を稼ぐ練習は地味で辛いもの。やらなきゃいけないけどなかなか気が乗らない。そんな登りと歩荷の練習にピッタリな大会が岡山にはあるではないですか! そう、皆さんお気づきの最上稲荷9時間耐久トレイルランレースです。ここ数年はOMM塾生としてOMM本戦装備8キロくらいを背負って参加していましたがポンコツな私は5周がやっとでした。今年も例年に負けない暑さで滝汗と脚攣り祭りでしたが、なんとか課題の6周を達成することが出来ました!一昨年、去年の自分を超えることが出来たんです、越宗から超宗に進化です!本番一カ月前のこの経験は精神的にも好影響を与えてくれたと思います。
そしてハセツネが他のトレイルランニング大会と大きく違うのがエイドです。42キロの第2関門地点までエイドは無く、そこでの支給も水かポカリスエット1.5リットルのみ、補給食は一切ありません。通常のトレラン装備に加え、エイドまでの水分、ゴールまでの補給食等を全て自分で持っておかなければなりません。他の参加者や応援の人から補給をもらうことは禁止なんです。余分を持てば重くなるけど荷を軽くしての水切れ、栄養切れはリタイアに直結するので避けたい。ここでは「重くなるけどお酒は外してはならない!」というOMM塾、OMM本戦で培った余計な知識と経験が活かされることになりました。
ハセツネは13時スタートなので山中はほぼ夜間パートです。オーバーナイト練習をやっておきたいところです。なかなか忙しく時間が取れませんでしたがなんとか龍ノ口山で14時間グルグル練習できました。龍ノ口は色んなサーフェスがギュッと詰まっているのでハセツネ練習にはぴったりだと思います。A子さんありがとうございました!翌日は徹夜明けで健康診断だったのですが結果が楽しみです。
そうこうしている間に10月を迎え7日にはレベル55となりました。昭和なら初老でしょうか?とにかくG.G感謝デー対象です。毎月15日はイ〇ンに行かなくては!
その他、先日OMM塾主催で初開催し大好評を得た「STI:白石トレジャーアイランド」の現地調査や試走も少し背負ってやったので良い練習になりました。本番1週間前の奥津泉山スカイレースの山立哨も6キロくらい背負って登ったので練習になったし、ズルズルな下りを経験できたことも良かったです。振り返れば過去2回のOMM本戦やそのためのOMM塾、SMM試走、ゴールデンウィークに行った奥四万十歩荷旅の経験も力になりました。なんだかんだ色んな小さな経験が他の色んな事に繋がるんだと再認識しました、無駄な事なんてない。
いよいよ本番?
そんなこんなで本番当日を迎えるのですがブログの締め切りも迎えてしまったので今回はここまで
次回は本番の様子と終わった後の感想を綴ってみようと思います。
果たしておにぎりアクションは出来たのか?
ではでは。





