4月にSMMとKSG100 が無事に終わり少し時間が取れたのと
気持ちに余裕が出来たので休暇を取って来ました。
休暇と言えば、私は海へ遊びに行きます。
いつも遊んでる山も大好きですが、もちろん海も大好きで
今回は、太平洋でカヤックを漕ぎたいと思い四国のカヤックガイドの
杉本さんのイベントを予約しました。
杉本さんは、人力企画というアウトドアスポーツの企画主催をされてる方で
トレイルランやスカイラン、カヤックツアーやロゲイニングまで
広くアウトドアスポーツの大会を開催されてる方なんです。
気になる方はこちらをご覧下さい。
今回、初めてお会いしたんですが、少し静かな佇まいの方です。
数年前に自分のカヤック艇を探していて、友人の紹介で
ステキなカヤックに出会うことができたんですが、ご縁があり杉本さんが
所有されてたカヤックを中古で譲り受けました。
とても、ステキなカヤックでお気に入りです。
そして、今回のカヤックツアーは【夜のツアー】です。
まだ、経験の浅い私にはちゃんとガイドさんに案内して頂かないと
危険な夜のツアー。しかも初めての太平洋でのカヤックです。
どうしても行きたいくて、岡山から片道3時間半コッシーの車に乗り込み
車中泊の旅に出掛けました。
夕方18:30、海岸に3艇のカヤックを車に積んだ杉本さんが登場。
早速、浜にカヤックを降ろし乗り込みます。
日が暮れるまでの時間は、千羽海崖の高さ250メートルもの岸壁に沿って
海を進み、昔の噴火で出来た溶岩の岩の間をするっと漕いで行きます。
今回は、洞窟探検です。
普段、漕いでる瀬戸内海では島々へ渡りながらツーリングしてますが
太平洋には、島がほとんど無い代わりに潮の満ち引きによって
洞窟が現れます。
行き止まりだったり、入り口が狭いとこは、波に揺れて壁にぶつかりそうになったり
私は、終始キャーキャー言いながら笑いが止まりません。
こんな感じなので、今回の写真は杉本さんに撮って頂きました。
自分で撮る暇は無いなと出る前からお願いしてて正解でした。
1時間ほどで、辺りが少しずつ暗くなり始め水面が黒色になって来ます。
もう、ナイトの時間が始まります。
すっかり暗くなると、近くで漕いでる人の顔は見えず声だけが聞こえます。
岩にぶつかったり、座礁しないように岩にぶつかる波のしぶきの音を
頼りに進みます。
人の目は、本当に不思議ですね。
黒くテカテカした水面はずっと見えてて、波の動きに集中して乗ったり
送ったりとカヤックを漕ぎ続けていると、笑っている杉本さんの表情が
見えたり、コッシーが何かを一生懸命探している姿が見えたりと
ちょこちょこと何故か見えてくるんです。
手を止めてボーッと波に揺られていると真っ暗になってしまうのも
面白いので、何度かボーッとして暗い中を楽しんでました。
断崖絶壁と太平洋の海の間を漕いでる間は、もちろん街灯も民家もなく
ただただ自然の中で、小さな人間が自力で海を漕いでるということ。
ちょっとずつでも、進めばちゃんと帰れるというところが大好きで
非力な私にも、早く無くてもこんなに楽しめるスポーツが大好きです。
真っ暗ななか、杉本さんが海面を見て一生懸命に何かを探してます。
【夜光虫】です。
季節によっては、海の中をホタルの様に光る虫が現れるんです。
これは、瀬戸内海の方がたくさん見られますよと、杉本さんが
教えてくれました。
海面近くに現れる夜光虫が、波に刺激されると本当にホタルの様に
ほのかに光るんです。
とてもステキな不思議な体験でした。
下を向いて海面を3人で一生懸命見ていたら、私はいつのまにか岩の方へ
波に寄せられて行ってしまい、岩の上に船ごと乗ってしまいました。
しかし、太平洋も海は波がドンドン来るので、タイミング良く
波に乗って岩の上から脱出成功。
杉本さんに、今、静かに座礁してましたね。
と座礁も初体験して来ました。
今回の、初体験だらけのナイトカヤックはとても人間の目の力をすごく感じました。
目に見えなくなると、耳で情報を集める切替は自動で起こります。
暗くなったなと思うと同時に波の音がよく聞こえて来るんです。
あの夜、目を凝らさないで海を漕いでる感覚は
今でも目を瞑ると波の音が聞こえてくる様に蘇って来ます。
止まることなく吹き続ける風の音、一緒に漕いでる2人のパドルの水の音
岩にぶつかる大きな波、小さな波の音。
暗くなって時間が経つと、目は自然とナイトモードに入り見えてくるのも不思議。
海も山も、人間の力を最大限に引き出せるステキな場所だと思います。
何不自由ない、灯りがある暮らしから少し自然に踏み込んで
電気もモーターもない場所を自力で歩いたり、漕いだりしてみて下さい。
大自然の力と人間の力を感じることができます。
今年は、オリエンテーリングにカヤックを織り交ぜて遊べたらいいな!
と改めて感じました。
人力企画の杉本さんガイドありがとうございました。
そして、コッシーいつもありがとうございます。
(キヤマナミ)