青木です。
今回は、先月11月11日から13日まで岐阜県の奥美濃エリアで
開催された『OMM JAPAN2022 奥美濃』についての参戦記を
書いてみようと思います。
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今年のOMMについては、バディーの内川さんと
いろいろな準備をして臨みました。去年のOMMで
1日目の途中、のこり4つくらいのCP(コントロールポイント)
を残して制限時間ぎれとなり、真っ暗になった
山中をさまよい倒し、ボロボロのヨレヨレに
なりながらテン場にたどりついたのは夜の8時半ごろ。。
テン場についても動く体力も気力ももはやなく、
岡山から参加してずっと早くゴールしていた
仲間たちにシューズを脱がせてもらったり、テントを立てて
もらったりするという大ポンコツぶりを発揮しました。
その苦すぎる失敗を糧に
今年は絶対に『ストレートAを完走する』という目標を
立て、そのために自分たちがやるべき準備はなにか?を
考えながらそれを実行し、去年より確実に
レベルアップした状態で本戦を迎えようと
内川さんと決めてやってきました。
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去年の経験でわかったことは、
①9時間(まる一日)動き続ける体力が必要
ということと
②基本の走力の違いの調整が必要
の2点が大きかったように覚えています。
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そこで①を克服するためにやったのが
9月に行われた“最上稲荷9時間耐久(9耐)”に
OMM想定装備を背負って参加すること、これは
以前の内川さんのブログでも記事にされていたやつです。
また、それ以外にも
実際の装備を背負って山で動き続けるトレーニングでした。
その9耐では、途中から大きくペースダウンしてしまい、
やはり山の中でのトレーニングがもっと必要だと
いう感想となり、そのあと蒜山高原にいって、
OMM装備を背負って三座を縦走したりしました。
そしてもう1点、②のギャップを埋めるために
やったこと、それは、そもそもの持つ荷物の量を
変えて、内川>青木 として内川さんの負荷のほうを
大きくして走力を均(なら)そうと考えました。
OMMでは2人で共通してつかう装備(荷物)があります。
・テント
・クッカー、およびテン場での食糧
がそうです。だいたいこの2つは合わせて2kg〜2.5kg、
この2つを内川さんに最初から持ってもらうこと、
体力・走力のある内川さんがぼくよりもほぼ
3kgくらい重いザックを背負ってのレースにするわけです。
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さて
果たして、
その準備と作戦の効果はどうだったのか?
去年の失敗をリベンジできたのか??
2日間、2人の持つ知力と体力を結集させて
挑んだ結果は….
DAY1:完走
DAY2:DNF(CP3制限時間オーバー)
結局、
目指した『ストレートA完走』の目標は
達成することは出来ませんでした。
が、去年の自分たちより“DAY1完走”分だけ
成長することも出来たのかと思います。
その点ではやってきたことはすこし成果を感じられた
部分もあり、でもチームとして目指すレベルには
届いていなかった、足らなかったということです。
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どのCPがどういう感じで、
どのCPでどういう失敗をしたのか、、、
振り返りは2人でもう何度も話し合いました。
でも、最終的に2人で話してたどりついた
結論は、どこでどういうルートを通ったからとか
そういった細かい部分の精度の問題ではなく、
“このまま、また同じように1年間過ごしても
次のOMMで完走できるかどうかはわからない“
これまで2人で1年間してきた行動と
なにか大きく変えないと完走という目標に近づかない
んじゃないかという考え、つまり
“ じゃあ変えよう ”
でした。そしてぼくら2人が導き出した結論は2つ、
❶ナビゲーションレベルを確実に上げる
❷2日間フルで動ける体力をつける
ということ。この2つを確実にあげていくために
出来ることはなにか??
❷については、今年の準備でもやったように
そのための想定したトレーニングを計画的に
実施して、体力をつけるしかありません。が、
❶に対しては、このまま2人で一緒にやっていく
=OMMに出ながらレベルをあげていくよりも、
OMM自体に別々のバディーと参加してかつ
自分よりナビゲーションレベルの数段高い
相手と出ることが一番の成果につながるのでは
ないかと。
そう、内川さんとのバディーを来年はいったん
解消してそれぞれ別のバディーと組んでOMMへでる
という選択肢を考えています。
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まだ、これから具体的に2人でどういう行動を
していくのか、考えはじめたところではあるのですが、
目指す部分は変わってはいません。
『ストレートA完走』です。
しかも、つぎに2人で挑んだときにそれを
絶対に達成すること、です。
でも、最短でそれをやりたいんです。
つまり、2年後のOMMで2人で参戦しての
『ストレートA完走』
そのために出来ることを考えて、
自分たちが持っている資源や環境を
最大限に使って、そこに近づいていくために
これからもやっていこうと思います。
仲間を増やしてもっと楽しい環境にするために
やってきたOMM塾も、そこから生まれた
オリエンテーリングのイベントや講習会も、
もっともっと良いものになるように続けていきます。
それと同時にぼくら自体が
このOMMを通して、
楽しみながら行動して、失敗もして
成長していくこと、を続けていこうと思います。
みなさん
これからもあらためてよろしくお願いします。
そして
内川さん
これからもあらためてよろしくお願いします。
ああ、
これだからOMMはやめられない…
(青木)