#52 大好きな大会

 

青木です。

先週の土曜の夜から日曜の朝にかけて、

岡山市中区の里山、龍ノ口(たつのくち)山で

行われた《UTMT(アーバントレイル龍ノ口)EXTRA 2023》に

ボランティアスタッフとして参加させてもらいました。

 

この《UTMT》は、知る人ぞ知る

岡山のアウトドアサークル羅針盤(らしんばん)の面々が

主催しているイベントで、ふもとの備前国総社宮さんの

全面協力で行われる毎年この時期恒例の行事です。

これまではほぼ日中に通常のレーススタイルで行われていましたが

今年の大会は” EXTRA “の名が示すように特別バージョンで

行われました。土曜の夜10時から翌日曜の朝8時まで、

10時間の間に1周約11キロの周回コースを何周走れるかを

競う耐久レースとなっていました。

このUTMTに、自分は毎年スタッフとして参加させてもらっています。

スタッフとして関わらせてもらって何年目か

よく覚えていないのですが、大会自体は今年で

6年目を迎えるらしいです。初回からずっとスポンサーなどとらず、

大きな告知もしない、準備から当日の運営まで

自分たちですべてやりきるその羅針盤のスタイルは

とてもいさぎよく、でもしっかりとトレイルランニングが

好きな人たちが考えたルールやレギュレーションでまとめられ、

安全管理なども本当によく考えられたすばらしい大会です。

 

2回目か3回目か、

あたりにはじめてスタッフ参加させてもらって、

その準備や当日までのやりとりや

当日も最後の最後に参加者が帰るまで

ほんとうによく考えられ、準備され、

なにより”関わるひとに楽しんでもらおうという想い”

そして”とにかく龍ノ口が大好きという想い”が

大会のそこかしこから伝わってきます。

そのすばらしい精神性に魅了されて

以降、毎年スタッフで参加させてもらい

そのイベントの一員として楽しませてもらっています。

 

今年は”EXTRA”、特別バージョンとして

10時間の耐久レースとして行われ、しかもこの一番寒い

時期の一番寒い時間帯の真夜中から朝にかけてのタフなコンディション

というのに、なんだかんだで50人近くが参加されました。

自分と同じように、この羅針盤の《UTMT》を楽しみに

待っていたひとたちが集まっていました。

そして、参加されたランナーのみなさんは

それぞれが本当に楽しそうに走っていたのが印象的でした。

自分は、コース上を巡回するマーシャルとして

最終的に約2周半まわらせてもらいましたが、

この日の龍ノ口は、風もほとんどなく、いい天気で

しかもちょうど満月。ピーンと冷えて澄んだ空気に

まっくらな山のなかでも

ヘッドライトを消して、月あかりだけで走りたく

なるような神秘的な夜でした。

 

 全長約11キロのコースは龍ノ口の広い山域を知り尽くした

羅針盤ならではのコースクオリティー。

ただ山を楽しむだけでなく、あまり普段のハイカーが通らない

ルートを使い、山自体へのダメージなども考えられて設定されています。

 

リーダーの塩田さんからすこし話がでていましたが、

来年の《UTMT》は、今年とはうってかわって

あらためてその規模をもっと大きくした大会になるようで

レースだけでなくいろんな趣向を考えているとのこと。。

とても楽しみです。

 

この羅針盤プロデュースの《 UTMT 》の

すばらしさは、中のスタッフのレベルの高さだと

思います。それぞれが任された持ち場を

全力でまっとうしている、そのうえでなにより

その時間、その環境をめいっぱい楽しんでいる。

最初にスタッフ参加させてもらったときから

強く感じ、共感しているのは、この部分です。

自分も、関わるイベントや大会は

こんなメンタリティーを

もったスタッフで作りたいと思っています。

規模や山域がどうかではなく、ひとがまた出たいとかまた関わりたいと思うのは、中にいるひとの想いと行動によるんだなと教えてもらえたのが《UTMT》です。

そんな体験をさせてもらえたことに感謝しています。

 

また来年も、

スタッフで参加させてもらいたいと思います。

 

あーー 楽しかった。。

(青木)