#77 ぼくたちは習慣で、できている。

おつかれさまです!

先週の内川さんのブログの記事のなかの

小便小僧の写真がなぜか内川さんに見えてきた

青木です。

さて、今回のブログはちょっとした書評的な内容にしてみたいと

思っています。

もうなんども読んでいる一冊なのですが、また最近ふと

読んであらためていろんな気づきがあったので、

自分のなかのおさらい的な感じで書いてみたいと思います。

 

タイトルにしている『ぼくたちは習慣で、できている。』は

見ての通り、佐々木典士(ささきのりふみ)さんという方が著者の

啓発本で2018年に刊行された本です。

この佐々木さんが過去に書かれた

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』という著作もあり、

ミニマリストの生活の仕方や考え方などがわかりやすく書かれていて

こちらのほうが相当売れたようで、当時いろんなメディアで取り上げられたり

ご存じのかたも読まれた方も多いかなと思います。

この本から自分は『モノを減らす』ということで見えてくるものや、

そこから『ほんとうに必要なモノとはなにか』ということを

考えてみる機会を与えてもらった気がします。2作目である

この『ぼくたちは習慣で、できている。』では、

そのタイトル通り『習慣』についての佐々木さんの考え方や

『習慣にする方法』、『習慣化を妨げる要因』、

『習慣化への具体的なステップ』などが書かれています。

最初に読んでから、そのタイミングもあいまって

とても共感するところ、学べるところが多く

ことあるごとに開いてみる一冊になりました。

 

自分がとくに目から鱗だった部分は、

習慣を身につける具体的なステップのうちの

==============

◎とにかくハードルを下げる

==============

という考え方でした。

 

自分が身につけている習慣として一番いいと思っているのは

走る(体を動かす)習慣、です。

もうどれくらい続けているかも定かではないのですが、

数年来、朝起きて仕事のまえに走るというのをずっと

続けています。続けている、という感覚よりもどちらかというと

起きて歯磨きをする、とか顔を洗うというような

当たり前の作業に近い感覚かなと思います。

毎日走るということでも必ずしもないのですが、

基本的に毎日走っている、という状態。朝起きてほぼ半自動的に

ソックスを履いて玄関にいってランニングシューズを履いて

外に出る、トボトボ歩きだし、そのまま歩きます。

すこし経つと目がやっと覚めてきて軽いジョグになり、

そのままゆっくりとしだいにペースがあがっていって、

気づいたらいつものキロ6分前後くらいのペースで

走っている、ような感じ。

 

これはいつものランニングの近所ぐるっとコースの

田んぼのなかの小さい道を走っている途中、その先に芥子山が

ちょうどいい感じで見える自分のなかのフォトポイントで

撮った写真。

なんの変哲もない場所なんですが、ここまで走るとなんか

一日がはじまる前の静かにテンションがあがるような感覚に

なって、さて今日もぼちぼちやりますかーーみたいな気持ちが

出てきます。

そんな感じで一日がはじまるわけですが、

まあ見ての通り、がっつりランニングしているような格好

でもなく、毎回◯キロ走ると決めているわけでもなく、

つぎにレースがあるからそのために走ってるわけでもなく、

そのときの体調や時間や予定やらで調整しながら

“そのときに走れるだけ走る”

という、相当ゆるい感じで走っています。

じつはこの“ゆるい感じ”というのがかなり大事と

思っていて、この本にも何回もでてくるのですが、

習慣にするためには“がんばってはいけない”というのが

考え方としてあるようです。

なぜ“がんばってはいけない”のか??

それは、がんばらないと出来ない時点で

それを続けるのに意志の力が必要になってるからです。

「よし、これからがんばって走るぞ!」

って思って自分を奮い立たせてやらないと走らない状態は

正直いってなかなか続かないと思います。

やろうと心に決めてテンションがあがっている段階では

どうにかがんばれるとは思いますが、毎日となると

体の調子がよくないときもあるし、前の日遅くまで飲んでて

起きることさえしんどい二日酔いのときもあります。

そのときに自分をどうにか奮い立たせて走る、ってほどの

意志の強さなんて到底持ち合わせていないんです。

それは、これまでに何度も自分で決めたのに

そういうシチュエーションになっていとも簡単に

意志がゆらいで、敵前逃亡してしまい、

走らなかった失敗の経験でいやというほど

わからせられました。

 

それでポイントになるなと感じたのが

==============

◎とにかくハードルを下げる

==============

なんですよね。

自分がそんな数々の失敗の経験と本から学んだのが

ハードルを下げること、つまり

『毎日走る』というハードルをできるだけ簡単に、

できるだけがんばらなくてもできる状態にするということ。

そもそも走るということの前に、

いくつかの行動(ハードル)があります。

朝起きる、

→トイレにいく、

→ソックスを履く、

→玄関にいって靴を履く、

→外にでる、

で、やっと

→走る

となるわけです。その『走る』までの途中段階の

『玄関にいって靴を履く』という行動自体を

目標にする、ということをやってみました。

行動自体の難易度として、

走るそのものよりも、玄関で靴を履くことのほうが

だいぶん低いです。だって走る以前の問題ですから。

でも、実際にやってみると

不思議なことに

玄関で靴を履く、というところまでいくと

そのあとはもう考えずに外に出るしかない。

外に出ると、もう考えずに歩くしかない。

歩いてると、考えずにちょっと走ってみたりする。

すると、結果的に

“なんとなく走っている”

状態になってるんです。本当です。

 

これは、じつは習慣化のステップのうちの

ハードルを下げる、というステップと

習慣を鎖のようにつなぐ=チェインメイクという

ステップを両方使っている高度な技術なんです。

(高度とはだれも言っていない)

 

さて、あくまで『毎日走る』という習慣を身につける

ためのひとつのやりかたを自分なりに実践したわけですが、

だからといってすぐにそれをすれば必ず習慣化できるという

わけでもありません。

でも、習慣化するためには、その行動をすこし細かく

してみて、その前の比較的簡単にできる段階の行動を

目標にしてみる=ハードルを下げる

というのはとても自分には有効だったなあと振り返ってみて思います。

結果的に、そのハードルを下げた行動を目標にすることで

できなかった一日ができるようになった日になれば、

すでにその効果は絶大だと言えると思います。

現に、そんなこんなでもう何年間もわたしは『走る』ことが習慣となり、

日々の生活のなかでとてもプラスの影響を与えてくれていると

思います。

これは

『山にいったらひとつはゴミを拾って帰る』習慣。

さて、習慣ということを考えると

近くにいる例の内川さんがわたしの知るところでは

“習慣化の鬼”だと思っています。

ランニングの習慣、筋トレの習慣、

そしてプロギングの習慣、、、

おそらくわたしなんかよりももっと習慣については

詳しいと思いますし、いい方法を知ってると思いますので

また次の機会に聞いてみようと思います。

ではまた。

(青木)