青木です。
もう一週間経ってしまいましたが
去る11月11日、12日の土日、年に一度の
われわれOMMerの力試しの場であり、
ナビゲーション好きアウトドアラーたちの
お祭りの舞台、OMM JAPAN 2023 北八ヶ岳に参加してきました。
今年はOMM も初回から10年目の節目の大会とのことで
私も今年の参加でおそらく7回目(!?)、
なんとも、こんなマニアックな遊びにハマりつづけてもう10年経ってしまいました。
さて、10年間の集大成の今大会、
2日間通しての結果は?!
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今年もまたDNF!
2日目途中でのタイムオーバーとなって
失格となりました。
私とバディーの内川さんが挑んだのは、ストレートA という
カテゴリー、内川さんとバディーを組んで3年目となりますが
我々は毎回このストレートAに参加しています。制限時間内に決められたCP(コントロールポスト)を地図に表示されている順番通りにとって(通過して)そのトータルの所要時間を競うというルール。
今年は、Day1は制限時間を1時間半ほども残して会心のコンプリート=完走。
小さなナビゲーションミスはあったものの、大きなミスやロストをすることなく、かつミスをしてもすぐにリカバーすることが出来、着実に最後のCP(コントロールポスト)までとりきることが出来ました。
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Day2、初日はある程度余裕をもってゴールできたこともあり、
しっかり補給も睡眠もとれ、万全の状態で2日目のスタート地点に立てたと思いました。
…が、はじまってみると体が重い、day1はかなり気合いを入れてたのは確かですが、限界をこえてプッシュしたしわ寄せが来たのか明らか自分も内川さんもの疲労をひきづっていました。序盤のCPで微妙にロスしかけたこともあり、
1日目のときのようにナビゲーションの微調整しながらコンスタントにCPがとれていくイメージが全くなく、4番あたりのCPに向かう長いゲレンデの急登区間で
一気に疲労が爆発、気をはってなんとか食らいついていたペースが激落ちしてしまい、水分も想定以上にとることでほぼ底をつき、
二人ともあわやハンガーノック直前。。
そこからは冷静な地図読みができず、体力の消耗が激しいため
きつい登りはついつい避ける思考状態となり、結果的により時間がかかって体力をさらに消耗するという悪循環に。
なんとか5番のCPをとって、残りはあと3つ、つぎの6番に向かったところで
制限時間が思った以上に少なくなっていることに気づきます。
ストレートカテゴリーのCPにはそれぞれ撤収時刻が決まっていて、その時刻をすぎてしまうと
CP自体が撤収されてしまうので、その時刻までにCPをとらなければ競技時間内であってもその時点でタイムオーバー、失格となります。
6番のCPの制限時刻は、14:30。
14時をまわり、なんとかロスなくCPまでたどり着けたものの、時計は14:20。
そこから7番のCPまでは比較的距離の長いレッグ、トレイルをたどり最短距離をとっても4kmくらいは先、
すくなくとも1時間前後はかかると予測でき、ジャスト1時間でとれたとしても、
15:30前後。そもそもDay2のわれわれの制限時間は8時間。
朝7:10にスタートしたので8時間後は15:10。つまり、ジ・エンド。
6番をとったあと、ふたりで話して
『無理だな、もう。…終わろうか。』
『ですね。』
Day2のDNFを決めました。
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調子のよかったDay1から今年こそはと気合を入れてのぞんだDay2でしたが、やはりなかなか思うように行かず今年もDNFとなってしまいました。
悔しさのは当然のこる反面、今年は
ある意味、やれることはやったという感覚もありました。
どうやったらDay2を時間内に完走できたのか?
やはり、CPからCPまでの移動時間がすこしづつ増えてしまいそのロスを積み重ねてしまったこと、体力が消耗したあとの大幅な移動のペースダウンが原因でした。
体力が消耗したことによって、ナビゲーション自体も消極的になり、初日であればがんばってアタックして、、という決断も遠のき、しんどそうなルートを避けて遠回りしようと進んだルートでも迷い、結果アタックするより何倍もの時間と体力を使ってしまうという状態を招いてしまいました。
われわれに足りなかったのは、
“2日間を通しての体力・走力”。
それがなかったことで起こった
“ルートチョイスのミス” でした。
終わったあと、ふたりでそれを話したことでより明確になり、悔しさと同時に今回足りなかったものを来年は準備してまた挑戦するしかないなと思えました。
落ち込むというより、
全力を出してやった、
その結果を受け入れ、
足りないものが見つかり、
それをものにするために
やることを決めてやって行く、
そして
また挑戦するだけです。
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今回、岡山からもOMM塾で一緒にやってきた仲間や知り合いのOMM好きのみんなとテン場で過ごしたり、お酒を飲んで話したり、行き帰りの道中も楽しく過ごせたり、
3日間を通して非日常の空間を存分に楽しむことが出来ました。
OMMのレース自体では、今年も内川さんにナビゲーションのメインをやってもらい、なんとかついて行くのに必死だったのは例年通りでしたが、ギアの部分や要所要所でのルート確認でしっかり意見を言い合い、お互い納得した状態で前に進むことが
自然に出来たことは去年よりもチームとして成長できた実感がありました。
やっぱりOMMって、
いろんなことを乗り越えてそのスタート地点に立つためのすべての過程や、
バディーとのコミニュケーションを通して自分に向き合うことも、
OMMでしか味わえないものだと思います。
こんなに学びと気づきと刺激に
溢れたアクティビティーは
いまのとこ他には知りません。
また、
このOMMをもっと知ってもらいたいし、
それによって楽しいと思える瞬間が増えたり、
つながる仲間が増えたら、
こんなに素晴らしいことはないって思います。
来年もまたすこしでも成長してあの場所に立てるように
やっていきたいと思います。(青木)