#53 ルールは何のためにあるの?

今回は

先日、早朝走っていた時に遭遇した

実際にあったある事件について

思ってることを話したいと思います。

#大人の自分を見つめ直す話だよ

#おっさんの話どす

 

 

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 早朝から走る習慣を手に入れた

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私自身

早朝に走るという日課があり

2日に1回は朝5時半に家を飛び出し

外の空気を吸ってます。

 

この習慣を20歳過ぎから始め

25年以上ずっと続けています。

#毎朝寒いから走りたくないと思うよ

#でももうやめ方が分からないの

#ただ走り出したら気分が良くなるよ

 

真っ暗闇の中、安全に配慮し

反射するリフレクターと

ヘッドライトを付けて

オーディブルを聴きながら

1日の始まりを充実させています。

#早朝走ると一日中満足できるよ

#真似していいよ

 

家を飛び出し

マスカット球場までの折り返し

14キロを走るコースが通常運転です。

#ただのジョギングだよ

 

 

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 どうした、どうした?

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そんな1月終わりのある日

マスカット球場を折り返し

 

家に向かって走って帰っていると

中庄の交番あたりで人だかりが・・

「何か事故でもあったのかな?」

と一旦通り過ぎて振り返ってみると

 

白髪のおじさんが

自転車に乗ったK高校陸上部の生徒5人に

「ルールが分かっとんか?

 ルールを守りなさい。」

と一方的に怒っている状況でした。

#只事ではない予感

 

そこで

おじさんの一方的な説教を聞いていると

ちょっと高校生が可哀想だと思い

放っておいては行けない。気持ちに・・。

#どうしても放ってはおけないのよ

#性格だから仕方がないのよ

#弱い者いじめにしか見えないから

 

躊躇しながら

おじさんと高校生の間に入って

話しかけてみる

 

「何があったんですか?」

 

おじさん

「自転車は左車線を走らんといけんと

 そのルールを教えてるところだ。」

 

「ホンマにそのルール正しいんですか?

 両側に歩道があるのに

 自転車が歩道通っちゃいけんって

 そんなの、みんな右も左も関係なく

 歩道を自転車で通ってますよね。」

 

おじさん

「みんながやっとったら

 この子達も間違ったことを

 してもええ言うんか?」

 

「まず確認しないと行けないのは

 そのルールがホンマに正しいのか?

 それを確認してからじゃないですか?」

 

おじさん

「俺はもう調べとるんじゃ。

 歩道では、歩行者がいる時は

 徐行しないといけない。」

 

「あれ、言うことが変わってますよ。

 さっきは自転車は左側通行せんといけん。

 言うてましたけど。」

 

おじさん

「・・・」

 

この頃には

K高校の生徒の自転車が

20台ぐらい連なっていました。

#みんな朝練に行くんだよね

 

この子達の練習時間を奪わせたくないと

このおじさんを私が引き取る事を心に決め

#ここは俺に任せてお前達は行け

 

「もうみんなは学校行っていいから

 気を付けて行きや。」

 

高校生

「ありがとうございます。」

 

自転車の高校生全員を学校に行かせ

おじさんと1対1の話になりました。

#早朝6時過ぎに何してんねん

#まだまだ真っ暗やぞ

 

 

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 第2ラウンド

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高校生が居なくなり

おじさんと二人での話になり

この事件のきっかけの話しを聞くと

 

おじさん

「歩道は歩行者優先で徐行しないといけない

 それなのに、その高校生は歩道から車道に

 出て通ろうとしたから、ちょっと待てと

 呼び止めたら、口ごたえしたんじゃ」

 

「それって、高校生が

 歩道を通るあなたを見かけて

 邪魔したらいけないから

 あなたを避けるために

 車道に出て通ろうとしただけ

 じゃないですか?

 つまり高校生が気を遣って

 歩行者のあなたの邪魔にならないよう

 車道に出てあげたんだと思いますよ」

 

おじさん

「高校生が車道に出て

 もし事故があったらどうするんなら」

 

「それなら歩道を通りやすいように

 歩道の端を空けてあげて

 その高校生が通りやすいように

 歩いてあげたらいいじゃないですか?」

 

おじさん

「いや自転車は歩行者が居たら

 徐行しないといけないんだ」

 

実はこのおじさん

歩道を奥様と二人で広がって歩いていて

高校生の邪魔をわざとしていたようで。

#完全な言いがかりやん

#奥様は少し離れた所でずっと待ってた

 

そんなことをしていながら

ルールという武器を手に

高校生に分からせてやるという

自分なりの”正義”を振り翳していた。

そんな事実が分かって来ました。

#実はこの事件が起こる前から

#学校に2回もクレームを入れていた

 

この話がわかって来て

ちょっと頭に来ちゃったけど

 

「歩道はみんなの物だから

 みんなで譲り合って使いましょうよ」

 

おじさん

「いやルールを分かってないんだから

 そのルールを教えてやらないといけん」

 

なんとか着地させようとしたけど

全然聞く耳持ってくれないし

一方的に高校生が悪いと言うから

ホンマに頭に来ちゃって

#もう言わせてもらいますよ

 

 

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 最終ラウンド

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おじさんは何を言っても

聞く耳を持ってくれないので

 

「ルールを守らんといけんと言いますけど

 じゃあ、そのルールは何であるんですか?」

 

おじさん

「ルールは守らんといけんじゃろ」

 

「いやそうじゃなくて

 ルールは何を目的としてあるんですか?」

 

おじさん

「ルールは法律が決められて守らんといけん」

 

「じゃあ、何で法律はあるんですか?」

 

おじさん

「・・・。(おじさんは困惑し)

 あんたは何を屁理屈ばぁよんなぁ。

 もう、話にならん。

 ここでそんな話ししても

 しょうがないじゃろ」

 

「いや、そこが大事なポイントですよ」

 

おじさん

「もう、あんたと話してもしょうがない

 もう行かにゃいけんから帰る」

 

と足早に歩いて行き

一緒に居た奥様が私に深々と頭を下げられ

その場を後にすることとなった。

#逃げられちゃったよ

#逃してあげたとも言う

 

私が

このおじさんに言いたかったのは

 

法律もルールも

「みんなが幸せに暮らすため」

にあるんだと思う、と言うことでした。

 

そのためにはお互いが譲り合うことも

大切なことだと思うよ。

ということが言いたかったのに。

#みんなの生活を守るためにルールがある

 

だから

ルールという言葉に頭でっかちにならず

お互いに譲り合ったらいいじゃん。

という話をしたかったのに・・

 

法務省のホームページには

法律は

「私達が幸せに暮らせる社会を支える」

そのためにあると書かれてます。

#法務省キッズルームにあるよ

 

 

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 この事件から学ぶこと

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私自身

倉敷市役所に勤めていたので

法律や条例やルールにがんじがらめに

縛られ続けていました。

 

市民のクレームの中には

法律や条例などというルールの

重箱の隅を突いて来られて

「あそこの家はルールを守ってない。

 すぐに指導に行き、直ちに改善させろ」

と言われるた経験を

嫌というほどやってきました。

#市役所の人は今でもこんな人を

#ずっと対応させられているよ

 

そのクレームの多くは

連絡してきた方自身には全く被害がなく

”ただルールから外れているから”

と言うことだけで、連絡して来て

 

自分のやってることは”正義”だと信じ

いい事をやってると自己満足している

そんな人が増えているのが現実です。

#重箱の隅を突くようなことでも

#行政は無視出来ないのが現実だよ

 

ごくごく一部の市民は

そのルールという武器を振り翳して

「あそこの家はどうなっとるんなぁ

 ちゃんと指導しに行け。」

と、その人なりの正義感で言われた事を

市役所の職員は、ちゃんと対応します。

#言われたら必ず言いに行くよ

#そんな仕事が多くなっている

 

このおじさんのように

自分なりに解釈したルールを武器に

高校生のマウントを取って言いたい放題

これっておじさんのただの自己満足です。

#誰も幸せにならないよね

#同じような市民は沢山いるよ

 

このような事は

これから先どんどん増えて行くと思います。

#人は暇になるとそういう事をしたくなる

#自分の正義に共感して欲しいだろうね

 

 

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 伝え方があるよね

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もし

私が高校生にこの問題を解決するために

このルールを伝えるなら

 

高校生に対して

「ごめんちょっといい。

 おじさん朝は暗くて見にくいから

 怪我をしたくもさせたくもないんよ。

 だから、もう少しゆっくり走って

 もらっていいかな?」

と言ったらいいだけです。

 

このおじさんのように

高校生のマウントを取って

「お前にルールを教えてやる」

と言っても聞くわけはありません。

#それじゃ感情が付いていかないから

 

大人だからマウントを取って話をする。

そんな人が多い世の中だと思うけど

それでは幸せな世の中は作れません。

#お互いの立場を尊重してあげよう

 

少なくとも

みなさんの周りに居る人には

丁寧に対等な話が出来るように

そうすると幸せな輪が広がって行きます。

#自分が変わるだけでいいよ

#他人を変えさせる事は出来ないから

 

 

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 2日後のこと

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この事件の2日後

私はいつものように早朝走っていると

 

高校生

「この前は、ありがとうございました」

 

「いいんよ。練習頑張ってね」

 

とだけ会話しました。

#凄く嬉しいんだけどうまく言えない

 

この”ありがとう”の言葉が言えるって

凄いちゃんとしてるなぁ。

と感心し感動しました。

#ありがとうって言われると嬉しいね

 

いつか

この高校生も大人になります。

 

もし同じような場面に遭遇したときは

誰かを助けてあげるような

そんな大人になってくれたら嬉しいです。

#大人は面倒くさいんじゃない

#面倒くさい大人がいるだけだよ

 

おじさんのように

力づくで正義を振りかざすか?

 

私のように

寄り添い正義を振りかざすか?

 

お互いが気持ちよく

いい関係を作り、いい世界を作る。

 

正義の振り翳し方が違うだけで

相手の行動は大きく変わります。

#みんなが幸せになるように

#お互いが譲れる所は譲ろうね

 

誰も聞いてないけど

私の父の名前は”正義”です(笑)

#ここテストに出るよ

#正義の息子

 

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  まとめ

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今回は

先日早朝に起こった事件について

お話をさせていただきました。

 

ルールに縛られて

ルールだけを守っても

ルールの目的の意味が分からなければ

的外れなことになったりします。

#大切なのは目的を把握すること

#目的を理解出来る子供は成長しやすい

 

子供だからと子供扱いするのではなく

一人の人間として尊重し

対等に話をしてあげましょう。

#親と子で味方同士の関係を作ろう

#この関係こそ一生の宝物になるから

 

目的を分からずに

ルールだけに縛られると

今回のおじさんのようになります。

 

こんなおじさんを量産しないよう

考えれる子供に育ててあげてください。

#子育てにこれだという正解はない

#子供一人一人違う人間だからね

 

子供を一人の人間として尊重することは

子育ての骨太の根幹となりまーす。

#私の個人的な価値観です

 

子育ての現場からは以上でーす!