青木です。
今回の私のターンのブログは、いきなりですが
『勝手にブックレビュー』と題して読んだ本の紹介を
してみたいと思います。
じつは私、こう見えて(どう見えてもないですね)
まあまあ本を読むのが好きでして、ちょいちょい
時間が空いたときにはふらっと本屋さんに
寄り道して、あてもなく目についた本を
買って帰るみたいなことが好きだったりします。
*
そこで、
たまにこんなネタもいいかもしれないなあと
自分が読んだ本で面白かったものや
印象に残った本を反芻しながら紹介してみたり
しようかなと思いました。してvol.1となった
今回はこちら。
【Third Way(サードウェイ)第3の道のつくり方】
(山口絵里子)
どんな本か?
この本は、2019年の8月に発売された、
株式会社マザーハウス代表の山口絵理子さん
という方の著作です。この山口さんは学生時代、
バングラディシュなど発展途上国への
海外インターンの経験をへて
《 途上国から世界に通用するブランドをつくる 》
をミッションとして会社を設立されます。
バングラディシュ、インドネシア、ネパール、
スリランカ、インドなどに自社工場をもち、
現地のスタッフを採用し、
デザインから生産まですべてを行っています。
そしてレザー製品だけではなく、
ストール、ジュエリー、アパレルの
デザインなどそれぞれの国で特徴のある
プロダクトを作り続けています。
この本のタイトルになっている、
山口さんのいう” Third Way “とは、
たとえば選択肢Aと選択肢Bがあったとき、
その問題解決として、2つの
「中間点や妥協点」を探すのではなく、
AとBのいいところを組み合わせて
” 新しいもの “をつくり、それを
らせん階段のように上昇させていく
という、生きるうえで、また仕事を
する上での「考え方、思想」のことだそうです。
マザーハウスを設立して13年間、
紆余曲折を繰り返しながら気づいた、
学んだ軌跡を”Third Way”という考え方を
自分の信念に行動し続けて
「こんなときは、こう考えて、
その結果どうなった…」と時系列で
書き進められていく内容になっています。
*
印象に残った点、どんなことを学んだか?
とにかくこの山口さんの
”行動量、チャレンジ量”がすごいんです。
何度何回失敗してもあきらめずに
「絶対うまくいく方法があるはず!」
と信じて疑わないハートの強さが
印象的でした。
その強い気持ちの源泉は、自分の心の
底から沸き上がってくる
《 途上国から世界に通用するブランドをつくる 》
という使命感。
その内側から沸きあがるものに
突き動かされているのが伝わってきます。
あとがきに書かれていた山口さんの
言葉がとくに強く響いたので抜粋してのせます。
(以下抜粋)
こうかもしれないな、と思った時点で、
一度覚悟を決めたらいいのだ。
もう迷うのをやめて、
<とりあえず>
そこに向かって頭と体を動かして、
夢中になってみること。
夢中になる人の目には
いろんなことがクリアに見えるはず。
出会いも降ってくるはず。
そんなプロセスのなかで
<あ、これ違うかも?>と思ったら
笑顔で軌道修正したらいいじゃないか。
マイノリティーである私は弱い。
力もないし、失敗も多いし、
自分の声を多くのひとに
とどけるのが苦手だ。
<もっとこうしたいな>
<これができればいいな>
と毎年のように軌道修正している。
本気でやってみたけど、
実はあんまり好きになれなかったな..
なんて山ほどある。
だけど、大事なことは
軌道修正前提でも覚悟を決めて動くこと
なんだ。
動いた結果、
全部が<今>につながっている。
*
これってよく考えたら
オリエンテーリングの面白い部分と
通じるところがあるなって思います。
目標や、行きたい場所に向かって
“自分で行くと決めて”
まずは全力で進んでみる。
途中でこれは違うな…と思ったら
その都度、整置(せいち)をして
また方向を確かめてルートを考えて
自分で決めて、
また全力で進んでいく。
ひとつひとつの失敗におそれることなく
淡々と受け止めて
“軌道修正前提で動く”
まさにオリエンテーリングと同じだなと。
いつも内川さんが
子育てに最適ッッ!と繰り返して
ますが、子育てだけにとどまらず、
仕事や人生すべてに当てはまると思います。
*
最終的にやっぱりお約束的に
オリエンテーリングに
つなげてしまいましたが、、
もし体験できる機会があればほんとうに
やってみて欲しいと思います。
そしてこの本もとても読みやすくて
学びが多い本ですので機会があれば
読んでみてください。
(青木)