#104 勝手にブックレビューの回vol.1

青木です。

今回の私のターンのブログは、いきなりですが

『勝手にブックレビュー』と題して読んだ本の紹介を

してみたいと思います。

じつは私、こう見えて(どう見えてもないですね)

まあまあ本を読むのが好きでして、ちょいちょい

時間が空いたときにはふらっと本屋さんに

寄り道して、あてもなく目についた本を

買って帰るみたいなことが好きだったりします。

そこで、

たまにこんなネタもいいかもしれないなあと

自分が読んだ本で面白かったものや

印象に残った本を反芻しながら紹介してみたり

しようかなと思いました。してvol.1となった

今回はこちら。

 


【Third Way(サードウェイ)第3の道のつくり方】

(山口絵里子)


 

どんな本か?

この本は、2019年の8月に発売された、

株式会社マザーハウス代表の山口絵理子さん

という方の著作です。この山口さんは学生時代、

バングラディシュなど発展途上国への

海外インターンの経験をへて

《 途上国から世界に通用するブランドをつくる

をミッションとして会社を設立されます。

バングラディシュ、インドネシア、ネパール、

スリランカ、インドなどに自社工場をもち、

現地のスタッフを採用し、

デザインから生産まですべてを行っています。

そしてレザー製品だけではなく、

ストール、ジュエリー、アパレルの

デザインなどそれぞれの国で特徴のある

プロダクトを作り続けています。

 

この本のタイトルになっている、

山口さんのいう” Third Way “とは、

たとえば選択肢Aと選択肢Bがあったとき、

その問題解決として、2つの

「中間点や妥協点」を探すのではなく、

AとBのいいところを組み合わせて

” 新しいもの “をつくり、それを

らせん階段のように上昇させていく

という、生きるうえで、また仕事を

する上での「考え方、思想」のことだそうです。

マザーハウスを設立して13年間、

紆余曲折を繰り返しながら気づいた、

学んだ軌跡を”Third Way”という考え方を

自分の信念に行動し続けて

「こんなときは、こう考えて、

その結果どうなった…」と時系列で

書き進められていく内容になっています。

印象に残った点、どんなことを学んだか?

とにかくこの山口さんの

”行動量、チャレンジ量”がすごいんです。

何度何回失敗してもあきらめずに

「絶対うまくいく方法があるはず!」

と信じて疑わないハートの強さが

印象的でした。

その強い気持ちの源泉は、自分の心の

底から沸き上がってくる

途上国から世界に通用するブランドをつくる 》

という使命感。

その内側から沸きあがるものに

突き動かされているのが伝わってきます。

あとがきに書かれていた山口さんの

言葉がとくに強く響いたので抜粋してのせます。

(以下抜粋)

こうかもしれないな、と思った時点で、

一度覚悟を決めたらいいのだ。

もう迷うのをやめて、

<とりあえず>

そこに向かって頭と体を動かして、

夢中になってみること。

夢中になる人の目には

いろんなことがクリアに見えるはず。

出会いも降ってくるはず。

そんなプロセスのなかで

<あ、これ違うかも?>と思ったら

笑顔で軌道修正したらいいじゃないか。

マイノリティーである私は弱い。

力もないし、失敗も多いし、

自分の声を多くのひとに

とどけるのが苦手だ。

<もっとこうしたいな>

<これができればいいな>

と毎年のように軌道修正している。

本気でやってみたけど、

実はあんまり好きになれなかったな..

なんて山ほどある。

だけど、大事なことは

軌道修正前提でも覚悟を決めて動くこと

なんだ。

動いた結果、

全部が<今>につながっている。

これってよく考えたら

オリエンテーリングの面白い部分と

通じるところがあるなって思います。

目標や、行きたい場所に向かって

“自分で行くと決めて”

まずは全力で進んでみる。

途中でこれは違うな…と思ったら

その都度、整置(せいち)をして

また方向を確かめてルートを考えて

自分で決めて、

また全力で進んでいく。

ひとつひとつの失敗におそれることなく

淡々と受け止めて

“軌道修正前提で動く”

まさにオリエンテーリングと同じだなと。

いつも内川さんが

子育てに最適ッッ!と繰り返して

ますが、子育てだけにとどまらず、

仕事や人生すべてに当てはまると思います。

最終的にやっぱりお約束的に

オリエンテーリングに

つなげてしまいましたが、、

もし体験できる機会があればほんとうに

やってみて欲しいと思います。

そしてこの本もとても読みやすくて

学びが多い本ですので機会があれば

読んでみてください。

(青木)